初心に帰った方がいいのでは…
【誰も読まないこのサイト、2017年12月に始まりましたね。ちょうど丸6年。記事数は少ないけど、よく続いてるな、と感心してます。いちばんおもしろかったのは、何と言っても初期ですね。またあれに戻してはどうですか】
知る人「初期のあれ、というのは、どういうのを指して言っているのかな」
問う人「初めの頃、三段階構成だったでしょう。軽いコント形式の問答➡今も続く 問う人・知る人 の対話篇➡御大・どうまわり由紀夫氏が登場して忌憚なく論じて締める。登場人物がそれぞれ異なっていて、なかには論旨に一貫性の欠けるものも見られますが、正直、(かなり考えてるな、時間かけたな)とうならせる内容でした」
知る人「確かにあれは、運営者・U氏もかなり力が入ったと述懐している。そうだな、6周年ということもあるから、ここらでひとつ、初期のころを振り返ってみることにしよう。ここに三つを例に引こう。
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2017年12月29日執筆 <お酒とタバコ、何の為にあるんですか>
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2017年12月30日執筆 <飲んで死ぬか、やめて生きるか>
・・・それぞれにカテゴリーがあり、ほぼ忘れてしまったが、三番目は確か『懊悩』だったはずだ。当サイトのトップページにスライドショー画像が出てくるが、その中に、滝を背景としたタヌキの置物の写真がある。これが『懊悩』カテゴリーを示す画像だったのだな」
問う人「上に紹介された記事三つ、それぞれ、末尾に次の記事への導入がつきますよね」
知る人「入り組んだ構成を嫌うU氏にしては珍しい試みでね。上の三つで言えば、まず飲酒男と喫煙男の無責任極まりない対話から始まり、続いて、アル中の父を持つ小学生と私(=知る人)との対話、さらに、飲酒をやめられず醜態をさらす40代男性に向かってU氏の怒りが爆発する・・・という連作形式になっている。日付ですぐわかると思うが、まさしく、一気呵成に書き上げているのだな。ただでさえ暮れの忙しい時期、ここまでの時間が確保できたのは、U氏にとって異例のことだったのだ」
問う人「何か特別な事情があるのでしょうね」
知る人「そう。上記三記事にはある種の気迫すら感じられるね。なぜかと言えばだな、何を隠そう、当のU氏自身がアルコール依存症に苦しんでいたのだよ。それにパニック障害なども併発し、氏は数年間にわたって、精神障害者手帳の交付を受けていた。当サイト初期の頃というのは、U氏が障害者専用の軽事務作業の事務所で働いていた時期でね、とにかく毎日ヒマを持て余していたのだな」
問う人「だから三日連続で書けたんですね。ここしばらくはけっこう続いてますけど、一年くらい放置されてた時期もありますよね」
知る人「ああいうときはだな、決して、ネタがなかったのではないのだ。そうではなく、U氏に気力が足りなかったと言わねばならぬ。浮き沈みのある人だからな」
問う人「躁鬱の気があるとか」
知る人「そこまでではない。浮いたときも、沈んだときも、病的というほどではないようなのだな。ただ、沈めば向上心は消える。何か書いてやろう、といった気概など湧いてこぬのであろう。まあ、それはいいとしてだな、当サイトのあり方について、せっかく良い提案をもらったのだから、ここで考えてみたいのだ。上記の如く、三段階の連作形式にすれば、思考を深めてゆくにも、書く練習をするのにも、実に効果的なのだがね、残念ながら、そこまでの時間がとれないのだ。私も、たまに初期のものを読み返したりするのだが、まあ、論旨にぶれはあるものの、興味と気迫でぐいぐい押されている感じがして、実に好感度の高い作品が多い。もういちどああいうふうにしてもいいな、と思うね」
問う人「あとは時間のやりくりですか」
知る人「それなんだな、問題は。転職を繰り返したU氏だが、今は老人介護職に落ち着いている。まあ、そこでもいろいろと問題を抱えて、体力的にもそうとうきついようなのだがね、なんとか継続はできている。ただ、サイト運営にかける時間となれば、確保にかなりの工夫が必要なのが現状のようだ」
問う人「軽い問答➡知る人による解説➡由紀夫氏の独壇場、というのが面白いな、と思うんですよね。またやってほしいなあ」
知る人「U氏もそう感じているだろうな。あらためて伝えておこう」
(了)
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