方言を笑いものにするテレビ局(1)

【TBSが醜い企画を放映しましたね。ネット上では、沖縄の方言札の歴史を知らないのか、と非難の声が上がっています。テレビの暴走は毎度のこととも言えますが・・・ きょうから3回に分けて、この問題を論じてみたいと思います】

 

 

娘「ちょっと、お父さん、何やってるの。テレビ持ってっちゃったら困るじゃないの。それどうするのよ」

父「我が家にテレビは不要だ。捨ててくる」

娘「ああ、また始まったなあ。今度は何が気に入らないの」

父「TBSのクズ企画。方言を笑いものにしおった。断じて許せんのだよ、私は」

娘「そんなの、今に始まったことじゃないでしょ。テレビの常套手段なんだから。それにさ、うちのテレビを外に持ち出したところで、何の解決にもならないと思うけど」

父「少なくとも、我が家族の脳が汚染されることだけは防げる」

娘「お母さんが許すと思う」

父「・・・思わん」

娘「でしょ。意味ないよ。疲れるだけだよ。もっと効果的な手段にしようよ」

父「例えば」

娘「そうねえ、TBSに抗議文を送るとか」

父「すでに多くの人たちがやっている」

娘「何よ、人がやったことじゃダメなの」

父「独自性を打ち出したいんだ」

娘「それはさあ、いろいろ試すうちに出てくるものなんじゃないの。いきなりそうするのは難しいと思うよ。ほら、すべては模倣に始まるって言うじゃない。人の後追いでもいいからさ、まずはやってみようよ」

父「さすがは我が娘。そうだな、そうしよう。抗議が増えれば、それだけ影響力も増すだろうしな」

娘「・・・え、何してるの。まさか、手書きするつもり」

父「メールやらSNSやらは、すでに多くの方々が活用しているだろう。そんななか、直筆の重厚な手紙が届けば、さらに説得力を増すと思ってね。どうかな」

娘「ううん、どうかなあ。ま、いいや。で、どんなこと書こうと考えてるの」

父「まずは、そうだな、かくも低知性の企画が上層部を通ってしまう会社の体質を問う。続いて、沖縄の方言をめぐる暗い歴史を知らない、或いはそれらを調べようともしない不勉強さについて問う。さらに、そもそもなぜ方言を笑いものにするのか、根本的な姿勢について問う。以上三点を問いただしたいのだが、どうだろう」

娘「そうねえ、まともに受けてくれるかどうかわからないけど、とりあえず出してみれば。行動を起こさなきゃ、なんにも始まらないんだから」

父「そうだ。自分は動かず、他人の批判ばかりする輩が多すぎるんだ。まずは真正面から行こう。そして、ダメだったら」

娘「ダメだったら」

父「TBSの社長以下、役員全員の命をいただくしかあるまい」

娘「もちろん冗談だよね」

父「3割くらい本気なんだが」

娘「全部冗談にしてよ。暴力では何もよくならないよ。イスラエルを見ても、ロシアを見ても、わかるでしょ。憎悪は憎悪を生むだけ、暴力はひたすら再生産されていくだけよ。頭冷やそうよ」

父「そうだな。まずは正攻法といくか」

(了)

1199字

 

・・・ 方言を笑いものにするテレビ局(2) に続きます。

 

 

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