特盛大好き男の生態
【牛丼 主要3社 カロリー比較(単位:kcal】
すき家:ミニ盛432 並盛639 中盛660 大盛845 特盛988 メガ盛1182
松屋:ミニ盛507 並盛709 大盛945 特盛1299
吉野家:並盛669 アタマの大盛752 大盛929 特盛1063
(以上、各社公式HPより引用)
妻 「あれ,お薬飲んでる。風邪なの」
夫 「胃薬」
妻 「今夜はあっさりメニューだったんだけど。何が悪かったんだろね」
夫 「昼から調子悪いんだ」
妻 「お昼休み何食べたの」
夫 「牛丼の特盛。ウチの会社の近くってさ、居酒屋は少ないんだけど、なぜかファーストフード店が多くてさ。牛丼屋なんて3つが競合してるんだ」
妻 「どこで食べたの」
夫 「松屋。3つの中でいちばん多いから。きょうは持ち帰りにして会社の休憩室で食べたんだけど、僕の前で食ってた斎藤がさ、『何ですか、それ』って目丸くしてたよ。いや、強烈だったね」
妻 「あなたって総務課でしょ。座り仕事なんだから、そんなにいっぱい食べる必要ないんじゃないの」
夫 「きのうはすき家の大盛だったんだけど、意外に少なくてガッカリしたんだ。スマホで調べたら、松屋の特盛はすき家のメガ盛より多いってわかったから」
妻 「胃薬が必要ってことは食べ過ぎなんだよ。もう40歳過ぎてるんだから、大食いはやめようよ」
夫 「そうだね。明日から並盛にするよ」
妻 「また胃薬?しばらく飲んでなっかたのに。大食い再開しちゃったんだね」
夫 「並盛にしたら夕方腹減ってさ、帰りがけにまた並盛食っちゃったんだ」
妻 「うーん。その癖が治るまで、晩ご飯やめにしようか」
夫 「・・・しかたないなあ。ま、夜は寝るだけだから、我慢するか」
妻 「またまた胃薬。きょうは何食べたのかしら」
夫 「晩飯がないって考えたら不安になってさ、夕方に特盛食っちゃった・・・」
妻 「ダメだわ。あなた、炭水化物依存になってるのよ、きっと」
夫 「タンスイカブツって」
妻 「知らないの、困った人ね。ご飯とかパンとか麺とか、要するに主食のことよ。あのね、炭水化物は糖質と食物繊維でできてるんだけど、糖質には依存性があるんだって。ドーナツとかポテチとか、お菓子やめられない人いるじゃない。ああいうのは糖質に依存してるの」
夫 「アルコール依存と同じようなものかな」
妻 「飲み食いがやめられないってことではおんなじだけど、まあ、お酒よりはいいかな。いや、もっとタチが悪いかも。お酒は酔いつぶれたらそこでおしまいになるけど、糖質はなかなかお腹一杯にならないし、いったん満腹になってもすぐ食べたくなるんだよ。でしょ」
夫 「確かに。夕方4時頃にはもう腹減ってるもんなあ。でも、依存って言われるのはイヤだな。病気みたいじゃないか」
妻 「ひどくなればお医者さんにかかることになっちゃうよ。あなた最近、お腹出てきたじゃないの。肥満外来っていうのもあるんだよ」
夫 「デブを治療する病院」
妻 「俗に言っちゃえばそうだね。今のスラックスがはけるうちになんとかしなきゃ。体型に着る物合わせてたらキリがないよ」
夫 「金かけたくないしなあ。よし、心を入れ替えてがんばるか」
妻 「まーた胃薬。ちょっとお腹へっこんだと思ったら、今度は何」
夫 「ナッツを間食にとりいれるといいって人から聞いたもんでさ」
妻 「・・・聞くのコワいけど、何をどれだけ食べたの」
夫 「くるみ45グラムを3袋だろ、カシューナッツ45グラムを2袋だろ、アーモンド45グラムを5袋だろ、それからピーナッツ徳用袋、あれ何グラム入りだったっけ、ねえ、君知らない、ほら、あの」
妻 「食事以外の事に気持ちを散らさなきゃダメだわ。よし、アタシもここんとこ太り気味だし、二人でウォーキングしようよ。善は急げ。さ、着替えて着替えて」
妻 「ここんとこ帰り遅いね。疲れてるみたいだし。お仕事忙しいの」
夫 「いやあ、実はさ、会社から歩いて帰ってるんだ」
妻 「横浜から川崎まで歩いてるの。10キロ離れてんだよ。もうお腹凹んだんだし、無理しなくていいよ」
夫 「ウォーキングってさ、楽しいわけじゃないんだけど、癖になっちゃったみたい。ていうか、夕方になると聞こえるんだ。(歩け、歩け)って」
妻 「そういうのを強迫観念って言うんだよね」
夫 「医者になれるね、君は。役所やめて国家試験受けてみれば」
妻 「過ぎたるは猶及ばざるが如し」
(了)
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