方言を笑いものにするテレビ局(2)
【テレビ番組の低知性な企画は、昨今ますます増長し、目に余るものがあります。視聴率を稼ぐためなら何でもやる、という姿勢は、売り上げのためなら粗悪品でも平気で売る商人のそれとまったく変わりません。いい加減にしてほしいものです】
知る人「テレビの横暴ぶりについては、当サイトで何度も論じてきた。あとでまとめて紹介するから、そっちの方もよく読んでみてほしいものだな」
問う人「今回の件について言えば、ただ馬鹿げているといったことにとどまらず、沖縄蔑視の風潮を煽るような空気を感じるのですが」
知る人「いつだったか、論破王などともてはやされている低知性のネット民が、沖縄をさんざん侮辱していた。あれなども、今回の件と同根であろうな。沖縄は、北方四島よりもはるかに重要な地域であり、拠点なのだ。その正しい歴史も知らぬ無教養人種どもが言いたい放題しゃべりまくる。害毒垂れ流しの他に、その意味は何もない」
問う人「有害な行為ってことですよね」
知る人「我が国はもはや末期症状に陥っているのかもしれぬ。民族として守るべきもの、受け継ぐべきもの、磨きをかけて発展させるべきもの、等々、次代に引き継いでゆかねばならぬ文化や生活習慣や思想信条などを、ことごとく裁断し分解し、再構成して商品化する。それらを適宜テレビなどで取り上げて、視聴率稼ぎのネタとして活用する。人間は歴史をつないでゆくもの、という認識が完全に欠落していると言わねばならぬ。その日暮らしの国民が何億集まったところで、民族的自覚に燃える異民族には太刀打ちできまい。当サイトで以前述べたように、日本人の国ではなく、無国籍消費者の居住地域として、世界地図が書き換えられることとなろう。これはすべて、現代に生きる私たちの責任だ」
問う人「方言については、<方言学>という学問分野までありますよね。そういった専門家の方々は、今回の件についてどう考えるのでしょうね」
知る人「そこが我が国の専門家たちの問題点なのだな。彼らは多くの場合、(ああ、また始まったか。馬鹿の相手はやめておこう。時間の無駄だ)と思うだけで、異議あり、と声を上げる者は少ない。ヒットラーもムッソリーニも、知識人たちが無視しているうちに、政権基盤を固めてしまった。賢者は愚者を相手にせぬ。だが、権力欲の強いのは、愚者の方なのだ。まさに勝てば官軍で、愚者の思想や行動基準が、その国の標準として確立されるであろう。少々おおきな話になってしまったがね、テレビが見るに堪えぬクズ企画を放映した場合、罵倒するのではなく、正当な理由を挙げて、彼らがいかに愚かであるか、ということをわからせてやる必要があろう。実にくだらない作業になってしまうかもしれぬが、テレビは放し飼い状態にしておくと、何をしでかすかわからぬ。彼らには、テレビ制作者というのは無教養で無品格な俗物の職業である、という自覚を持たせるべきなのだ。君たちのやることは人類史上最低の茶番に過ぎぬのだ、と、私たちは親切にも、ひとつひとつ教えてやる必要があるのだな」
問う人「けっこう根気のいる仕事ですよねえ、それは」
知る人「日本のテレビ番組のほとんどは、海外に見せたくない低知性・無品格・無教養のゴミばかりである。このことに一人でも多くのテレビ制作者が気付かねば、現状は一向に改善されぬ。ひらたく言えばだな、
テレビ制作者のみなさーん、君たちは最低の人種なんですよー、わかってますかー
・・・というふうに、最低人種であることに気付かせるのだな。インターネットの爆発的普及によって、既存メディアは生き残りをかけたあらたな闘いの時期に突入している。今このときに、テレビの愚をしっかりと突いておくことは、決して無駄にはならぬであろう。このままでいけば日本は、少数の賢者、それを取り巻くずる賢い奴ら、そして大多数の愚民、という三層構造が、永遠に定着するであろう。そうなれば日本の歴史は終わりだ。その前に手を打つべし。以下、テレビに関する過去の記事を紹介しておくから、合わせてお読みいただき、当サイトとともに、この深刻な問題について考えていただきたいものである」
(了)
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